監査リスク

監査リスクとは、監査人が重大なエラーを見過ごして誤った意見を形成するリスクであり、次の式で表される。

 監査リスク=固有リスク×統制リスク×発見リスク

また、それぞれのリスクは次の通りに定義されている。
・固有リスク:統制が存在していないという過程の上で重大なエラーが生じるリスク
・統制リスク:発生し得る重要な虚偽の表示が、内部統制によって防止又は適時に発見されないリスク
・発見リスク:実際には存在しちえる重要なエラーを監査人が発見できないリスク

例)
情報システム部門が、小規模子会社の会計システムを重要システムとして認定せず、二重化対策を実施していない・・・固有リスク
経理部門のリソース不足で、会計基準の見直しに関する全社通知と確認を十分に実施できていない・・・統制リスク
監査部門の監査手続きが適切でないため、財務諸表に関係する重要なエラーを確認できない・・・発見リスク

2019 徹底解説 システム監査技術者 本試験問題 (本試験問題シリーズ)

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