P294 ページスキャン

 ページングによるメモリの開放は、カーネルのページアウトデーモンによって管理される。フリーリストに含まれる利用可能メインメモリがしきい値未満になると、ページアウトデーモンはページスキャンを始める。
 ページスキャンが発生するのは必要なときだけである。通常のバランスが取れたシステムは頻繁にページスキャンをしたりせず、短期間のバーストでページスキャンするだけである。
 Linuxではページアウトデーモンはkswapd()という名前で、ページを開放するために、非アクティブ/アクティブメモリのLRUページリストをスキャンする。
 メモリが圧迫されている兆候として、継続的なページスキャン(10秒以上)を探す。具体的な方法としては、sar -Bを実行してpgscan蘭をチェックすることで確認できる。

詳解 システム・パフォーマンス

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