ページングによるメモリの開放は、カーネルのページアウトデーモンによって管理される。フリーリストに含まれる利用可能メインメモリがしきい値未満になると、ページアウトデーモンはページスキャンを始める。
ページスキャンが発生するのは必要なときだけである。通常のバランスが取れたシステムは頻繁にページスキャンをしたりせず、短期間のバーストでページスキャンするだけである。
Linuxではページアウトデーモンはkswapd()という名前で、ページを開放するために、非アクティブ/アクティブメモリのLRUページリストをスキャンする。
メモリが圧迫されている兆候として、継続的なページスキャン(10秒以上)を探す。具体的な方法としては、sar -Bを実行してpgscan蘭をチェックすることで確認できる。
- 作者: Brendan Gregg,西脇靖紘,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る