Azureの仮想マシンのサイズや料金に関して

サイズ・料金

仮想マシンの料金表一覧を見たい場合

LinuxWindowsで料金表が異なる
こちらから選択した内容を元に料金表に画面遷移もできる
料金 - Linux Virtual Machines | Microsoft Azure
料金 - Windows Virtual Machines | Microsoft Azure

仮想マシンの価格を詳しく見たい場合

料金計算ツールで仮想マシンやディスクなどを追加して計算する
OSも選択できる
料金計算ツール | Microsoft Azure

関連事項

D v4とDs v4の違い

基礎スペックは同じで、Ds v4 サイズの価格および課金の計算方法は、D v4 シリーズと同じ。
Ds v4にしか対応していない機能がいくつかある
・Premium Storageに対応
VM世代のサポートがDs v4は第二世代(※1)も対応

※1 第2世代VMに関する説明は、以下のリンクを参照
第 2 世代 VM に対する Azure のサポート - Azure Virtual Machines | Microsoft Learn

D v4とDd v4とDa v4の違い
シリーズ D v4 Dd v4 Da v4
CPU Intel Xeon Intel Xeon AMD EPYC
ACU 195-210 195-210 230-260
VM世代 第1 第1・2 第1
エフェメラルOSディスク 未サポート サポート 未サポート
従量課金[円/時間] 13.888 16.352 13.888
1年予約[円/時間] 8.1951 9.6533 8.1951
3年予約[円/時間] 5.2764 6.2138 5.2764
スポット[円/時間] 1.6347 4.2860 2.5902

(価格は2021/2/26 日本-東日本リージョン D2 v4/D2d v4/D2a v4の場合)

[補記事項]
・D v4とDd v4は基本一時ストレージの無/有の差で、性能は同じ
・D v4とDa v4はCPUの差異であり、AMDで一時ストレージ有というのは今は無さそう
・従量課金とリザーブドはDa v4が得そうだけど、スポットは高そう
 但し、リージョンによっては価格差があったため、利用時にきちんと確認する必要有 

B1lsとB1sとB1msの違い

マシンスペック自体は同じで、異なる点は以下の通り
・利用できるメモリ量
・通常CPUのリソース最大量
・CPUクレジットのたまり方
・ディスクの最大スループット
なお、B2にはB2lsみたいなのはなく、B4ms、B8msと以後はmsが必ず付くタイプしかない。
負荷の急増に対応できる B シリーズ - Azure Virtual Machines | Microsoft Learn

マシンタイプの選定方法

あまりCPUパワーを使わないのであればBシリーズ、
それなりに使うならDv4シリーズ辺りから検討開始すれば良いかも。
但し、Bシリーズはクレジットという概念があるので、利用には注意が必要である。

EC2のインスタンスタイプとの対比(自身が良く使う分のみ)
タイプ AWS EC2 インスタンスタイプ Azure 仮想マシン マシンタイプ
汎用 M D
CPU最適化 C F
メモリ最適化 R・X E・M
バースト T B

AWSでいうsmallやlargeなどのサイズは、AzureではD2やD4など頭文字の後ろの数値を指す
AWSでいうt2やt3などの世代は、AzureではD2v3やD2v4など"v+数字"で表す
・上記頭文字に加えてaがついてたら、AMDプロセッサ利用と覚えれば良い
 なお、AWSの場合は、aの代わりにg(ARM Graviton)というのもある

仮想マシン上でWindows10を利用する方法

通常の仮想マシンの様に、ライセンスドな仮想マシンを立ち上げる事ができない。
基本的には別途ライセンス(Windows Enterprise E3等)を調達する必要がある。
よって、利用したい時にすぐ使えない可能性が非常に高い
Windowsのライセンスは、AzureのサブスクリプションがCSP/EA/etc...により購買方法が変わる。
また、VisualStudio サブスクリプションや、Microsoft Gold コンピテンシーなどの特典ライセンスが利用できる場合がある。
そのため、利用する可能性あるのであれば事前に調べておく必要がある
後、AzureのサブスクリプションはEAだが、WindowsのライセンスはCSPという状態になったり、契約関連は年度によって色々変わることが多い。
そのため、ネット上で調べる際には、出来るだけ新しい情報、1次ソース or 信頼できるところを元に調査する事。
(自分自身も3次や4次ソースとかであるし、今書いているこの文自体既に陳腐化している部分あるかもしれない…)
また、用途的に自前で仮想マシンにWindows10を立てるのではなく、WVD(Wndows Virtual Desktop)を利用した方がいいのかについても検討を行うこと。

仮想マシンのサイズ変更は起動中でも可能か?

可能である。
但し、再起動は行われる。
AWSに比べると停止→変更→起動の手間がない分便利。

なお、ライブマイグレーションでは再起動は行われないが、メンテナンスの際に利用される機能でありユーザーが選択して使える機能ではない。
メンテナンスと更新 - Azure Virtual Machines | Microsoft Learn

Aシリーズの一部が2024年8月31日に廃止

Virtual Machines シリーズ | Microsoft Azure

Basic および Standard の A シリーズの VM は、2024 年 8 月 31 日に廃止されます。

ややこしいが、AシリーズのBasicであり、Bsシリーズのことではない。

参考資料

Microsoft:意外と知らない仮想マシンの新常識

2018年11月5日~7日に開催されたMicrosoft Tech Summit 2018の資料のため、古い内容は多々有り。
但し、これより纏まった資料がWeb上では見つからなかった。
https://eventmarketing.blob.core.windows.net/mstechsummit2018-after/CI22_PDF_TS18.pdf

ForgeVision Engineer Blog:EC2インスタンスタイプの種類や選び方

AWSで利用している各インスタンスのCPUや特徴などの一覧が良く纏まっていた。
techblog.forgevision.com