データ品質モデル
ISO/IEC 25012(JIS X 25012:2013)で定義
品質属性
以下の2つの品質属性を定義している。
1.固有データ品質
データそのものの性質に関する品質
2.システム依存データ品質
データがシステム内でどのように扱われるかに依存する品質
品質特性
以下の15の品質特性を定義している。
各品質特性は、品質属性をいずれか、もしくは両方を有する。
15の品質特性
1. 正確性 [Accuracy]
- 郵便番号が7桁であるなどルールに従っているかどうか(構文精度)
- その人の情報が正しい情報かなど正しい値であるかどうか(意味精度)
2. 完全性 [Completeness]
- 抜け漏れなどが発生していないかどうか
- 例えば1レコード内に各カラムが想定している正しい値が設定されているかどうか
3. 一貫性 [Consistency]
- 矛盾が発生していないかどうか
- 例えばレコード間で同じ値に表記揺れが発生していないかどうか
4. 信憑性 [Credibility]
- データを信頼できるかどうか
- 以下の尺度にて判断できる
- データが信頼できるソースかどうか(起源[Origin])
- データが誰によって作成・提供されたか(帰属[Attribution])
- データが虚偽や誇張がないこと(真実性[Truthfulness])
5. 最新性 [Currentness]
データがどれだけ最新かどうか
6. アクセシビリティ [Accessibility]
データへのアクセスがしやすいかどうか
7. 標準適合性 [Compliance]
- 規格や規約に沿って作成されているかどうか
- 例えば、銀行の信用取引リスクデータは、特定の法律および規格に適合していないといけないなど
8. 機密性 [Confidentiality]
- 想定している利用者のみが利用できるかどうか
9. 効率性 [Efficiency]
- データを保存、利用する時にどれだけ効率的に取得できるかどうか
10. 精度 [Precision]
- データがどれだけ詳細な情報で構成されているかどうか
- 小数点の精度、時刻の精度など
11. 追跡可能性 [Traceability]
- データへのアクセスや変更された証跡が行えるかどうか
12. 理解性 [Understandability]
- データから正しく値をどれだけ読み解けるかどうか
- わかりやすい単位か、略語か正式名称かなど
13. 可用性 [Availability]
- 利用者やアプリケーションがデータを検索しやすいかどうか
14. 移植性 [Portability]
- データを他のシステムに移動したり、加工したりしやすいかどうか
- 単体データでは難しくても、変換しやすくするための属性があればよい
15. 回復性 [Recoverability]
- 故障時などで指定されたレベルの操作と品質を維持できるかどうか
また、維持できる属性をデータにどの程度もっているかどうか
品質特性と品質属性の対応表
| No. | 特性 | 属性:固有 | 属性:システム依存 |
|---|---|---|---|
| 1 | 正確性 [Accuracy] | ○ | |
| 2 | 完全性 [Completeness] | ○ | |
| 3 | 一貫性 [Consistency] | ○ | |
| 4 | 信憑性 [Credibility] | ○ | |
| 5 | 最新性 [Currentness] | ○ | |
| 6 | アクセシビリティ [Accessibility] | ○ | ○ |
| 7 | 標準適合性 [Compliance] | ○ | ○ |
| 8 | 機密性 [Confidentiality] | ○ | ○ |
| 9 | 効率性 [Efficiency] | ○ | ○ |
| 10 | 精度 [Precision] | ○ | ○ |
| 11 | 追跡可能性 [Traceability] | ○ | ○ |
| 12 | 理解性 [Understandability] | ○ | ○ |
| 13 | 可用性 [Availability] | ○ | |
| 14 | 移植性 [Portability] | ○ | |
| 15 | 回復性 [Recoverability] | ○ |
参考リンク
ISO 25012 JISX25012:2013 ソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-データ品質モデル データ品質管理ガイドブック | 政府CIOポータル


