P100 技術的負債の語源と問題点

1992年にウォード・カニンガム氏(世界初のWikiを開発したアメリカのプログラマ)が、技術者ではないステークホルダーにこの問題を伝えるために使ったと言われている。

技術的負債を返済しないツケは主に以下の通りである。
・メンテナンスコストの増加
・開発者のモチベーションの低下
・若手技術者の技術レベルの低下
・技術者採用力の低下や離職の増加

優秀な技術者はより新しい新しい技術を扱える職場を求めて転職を志向することから、この負債の克服は企業にとって非常に重要な課題である。

[私見]
とはいえ、日本人は変化を嫌う傾向も強いので、必ずしもモチベーションなどの部分がデメリットになるとはいえないかもしれない。逆に変化がないから留まる(その時点で優秀でないという見方もあるが・・・)ということも考えられる。
メンテナンスコストの文脈に含まれており当記事中では明文化されていないが、外部のライブラリや環境(OS, ブラウザ)などが変化した場合や、脆弱性に対してどうするのかという点は非常に大きな問題である。

ソフトウェアデザイン 2019年3月号

ソフトウェアデザイン 2019年3月号

  • 作者: 中井悦司,橘慎太郎,辻真吾,上野貴史,貞光九月,飯尾淳,うひょ,渋川よしき,竹端尚人,梶原稔尚,鈴木健夫,安藤幸央,結城浩,武内覚,宮原徹,平林純,鎌田健史,くつなりょうすけ,職業「戸倉彩」,上田隆一,田代勝也,eban,山田泰宏,中村壮一,すずきひろのぶ,進藤龍之介,mattn,小飼弾,青田直大,小島啓史,あわしろいくや,中島雅弘,小林峻,白澤美幸,青地芳彦,後藤大地,杉山貴章,Software Design編集部
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2019/02/18
  • メディア: 雑誌
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